おかげ話

心に響く光のお説法

陽美子先生の体験

 

 

自分の出した言葉に責任を持つ
 

「言い訳をしない」 

 

 以前の信仰で、主任さんから「ここを掃除してね」と言って頂いたことがありました。私は「はい」と言って掃除をしていたら、他の人が来られて、「何で掃除をしているの?」と注意を受けたんです。そのとき、さっき主任さんから言われたからと言いそうになりました。

 でも、それを言ったら、主任さんが悲しむだろうな、申し訳ないという思いになったんです。だから、あの人から言われたからという言葉だけは、絶対に言わないようにしようと決心したことを、今でもはっきりと覚えています。

Aさん  ー 先生、すみません。私も同じ経験がありますが、人のせいにするつもりはないんです。何で私が掃除をしているのかを説明しただけなんです。だから、掃除をしていけなかったのならば、私に頼んだ人に言ってもらえばいいのにと思って、人の名前を伝えたんです。 ー

 

 それは、全部、自分が人の責任にしている言葉を使っていることに、早く気づきましょうね。

 「~してね」と言われたとき、自分が「はい」と言って受けたのだから、あの人に言われたからと言い訳しないで、自分の出した言葉を大事にしていこうと一生懸命に思ったんです。

 掃除をしたくなかったら、「できません」って言えばよかったんですよね。自分が「します」と受けた以上は、人が何を言っても「すみません」と言おうと、自分の心と約束をしたんです。

 それが、自分の言葉に責任を持つということだと思いますよ。

 

私が「貸して」と言ったのに

 

 お金を借りたときも、同じです。借りたときは喜んだはずなのに、感謝の気持ちがないので、最初に喜んだことを忘れて、返すときには文句ばかり言ってしまいます。そのことを母から学びました。

 前にも話したように、母からお金をちょっと借りて、ひと月たっても私がお金を返さないから、母が「返して」と催促してきた時、親子なのにと不足に思いました。でも、私が「貸して」と言ったことを忘れて不足に思うなんて責任がないですよね。自分の言葉に責任を持たないと、相手を怒らせ自分に嫌な言葉が返ってくることを、わざわざ母が教えてくれました。

 

人のせいにしないように意識する 

 

 相手をカッとさせたら、喧嘩の縁がきて、敵だらけになってしまいますよ。その敵が、自分だけじゃなく、子や孫のところにまできて、後々私の悩み苦しみとなる怖さを知りましょうね。

 敵を作らない生き方とは、言葉なんですよ。必ず、人のせいにしないようにと意識して言葉を出すと、人から信頼され、自分の身を守って頂くのですよ。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                 何あっても、「すみません」と先に頭を下げるんだと、自分の心に約束しましょうね。「すみません」と言ったら、口数が減りますよ。余計な言葉が出なくなりますよ。

 言葉を頑張りましょうね。