おかげ話

父が教えてくれた深い愛

不安や悩みの多い現代社会をどう生きるか?

神様仏様は、それをどう教えて頂いているのか? 

 

 

 

 高齢の父がホスピスに入院。苦しむ父の心が少しでも穏やかになってほしいと願って出した言葉で…。

(女性・61才)

 

先生と父とのご縁

 

 我が家は、祖父の時代からの商売を受け継ぎ、戦後の高度成長期に朝から晩まで働いていた両親の姿を今でもはっきり覚えています。そんな両親のもとで、私達兄妹はお金に苦労することもなく、何不自由ない生活をさせて頂きました。

 陽美子先生と父とのご縁は、5年前に父の目の病いのお導きからです。先生より「商売ばかりで土地や井戸水に濁って使えないと指をさして感謝の心を忘れていたのではありませんか」と教えて頂きました。

 お詫びをしてお祓いをさせて頂くと、井戸水が不思議なことに澄んでキラキラと光り輝き出し、父は「こんなことがあるなんて!」と先生の神通力に只々驚いていました。 

 

何でそんな軽く言うんだ

 

 そのような父が、1ヶ月前に肝臓がんの末期と告知され、ホスピスに入院しました。

 父の病状は進行し、苦しむ父の姿を見るのが辛い私は、少しでも父の心が穏やかになって欲しいと願い、「きついよね、苦しいよね」と父の言葉に合わせました。すると「何でそんな軽く言うんだ」と逆に父を怒らせてしまいました。

 陽美子先生から「全部、自分が出した言葉に答えがあるのですよ。あなたは、お父さんの心を穏やかにしたいと思ったのでしょう。でも、穏やかにしなくてはいけないのは、本当はあなたの心なのですよ。今こそ、親の命に感謝という思いに気づきましょうね」と導いて頂き、私は、父の気持ちよりも、自分が苦しむ父の姿を見たくないと自分中心に思っている心に気づかせて頂きました。

 そして「『今日も親の命を頂きました。ありがとうございます』と毎日、御神仏様に手を合わせていきましょうね」と、ありがたい言葉を教えて頂きました。

先生より「『恩』という言葉を、しっかりと心(しん)に思いましょうね。恩を大切に思えば、あなたがどんな言葉を出しても人様に伝わりますよ。お父さんのこれまでの人生は、山坂があったと思いますが、じーっと辛抱されたお人だったのでしょうね。だからこそ、あなたに『軽い人間になってはいけないよ』と教えてくださっているのですよ」とお導きを頂きました。そのお言葉を聞いて、父が商売をしながら苦労してきた姿、私達兄妹の手を引いて、学校まで毎日送ってくれた父の手のぬくもりを思い出し、胸がいっぱいになりました。

 

穏やかに、和やかに

 

 数日後、父は91才で天寿を全うしました。先生より、亡父の言葉を頂きました。

 家族皆で読ませて頂き、高齢の母は「お父さん、神様のお言葉よ、ありがたいね。商売して楽しかったね。そっちに行っても元気でね。お祖父ちゃん達と楽しくね」と笑顔で亡父に話かけていました。

 先生の優しい温かいお言葉のお蔭様で皆が穏やかに、和やかに父とお別れすることができました。父が母に残した最後の手紙に『最愛の母さんへ』とあり、母も嬉しかったと思います。

 本当に一つ一つのお導きのお蔭様です。

 陽美子先生ありがとうございます。