おかげ話

心に響く光のお説法

陽美子先生の体験

 

 

思いやりの心が自分の人生に役立つ

 

主人の気持ちを思うと 

  結婚して4、5年経った頃、叔母さんから私に電話がかかって来ました。

「まーちゃん(私の主人のことです)に先週お金を貸したけど、まだ返してくれないよ」

 私は、びっくりすると同時に、「まあ、一週間も叔母さんからお金を借りたままで、主人はどんなにか心配しているだろうな」と思いました。

 

ー すみません、私だったら「私に黙ってお金を借りて、何に使ったの」とか「どうやって返すつもりだったの」と主人を責める心が出てきますが ー

 

 そうですよね。でも、そのときは、主人が返したいと思いながら返せなかったことが、さぞかし辛かっただろうな、心配してハラハラしていただろうなって思ったんですよ。相手のことを思ったら、責めなくてよくなるんですよね。

 だから、すぐに実家の母のところに行ってお金を借りようと思ったんです。自分が頭を下げようと思ったら、主人に文句を言いたい気持ちも出なかったですね。母にお金を借りて、叔母さんにすぐに返し、主人には、「お父さん、心配しなくていいですよ。叔母さんにお金を返しておいたから大丈夫よ」と言って、安心してもらったんです。

 そうしたら不思議なんですよ。母が、「そのお金はあげるから、返さなくていいよ」と言ってくれたんです。

 実は以前、母からお金を借りたとき、返さずにそのままにしていたら「あなたは何で返さないの?」と言われ、冷たい母だなって思ったんです。「あなたは貸してと言ったんでしょ。頂戴って言わなかったでしょ。返せないときは返せないと言わなければ、相手に対して失礼になるよ」と教えてくれました。確かにその通りでした。親子だからいいかなと思って、何も連絡しませんでした。自分の出した言葉に責任を持つことを教えて頂いたのだと思いました。

 やさしく「返さなくていいよ」と言ってくれたのには、びっくりしました。そのとき思ったのは「ああ、人に対する思いやりの心が、必ず良き方になるのだな」って。「相手を思うやさしい温かい和の心が、自分の人生に役立っていくんだな、この気持ちを大事にしていこう」と思いました。

 

お金は回すもの

 昔から『お金は天下の回りもの』って言われているでしょう。お金は円。まぁ~るいまぁ~るい和の心。やさしい温かい心、思いやりの心。その心を大事にしていったら、お金は天から授けて頂くと思いますよ。

 私もいつも言ってますよね。『お金は回すもの』って。

皆さんも、お金は好きでしょ。だったらお金から好かれるように、神様から好きになってもらえる心になりましょうね。神様が好きな心は『和の心』だと思います。

 手を天に届くように上にあげて、腕を大きく円を描くように回しながら「お金は回すもの!」と言ってみましょうね。あなただけでなく、子々孫々と『和の心』を頂いて、穏やかに暮らせますよ。お金を生かすことができる人生が送れますよ。

 昔のことですけど、今も心の中に大切にしている教えです。