おかげ話

「お祖父ちゃんお祖母ちゃんも喜んでいたよ」

不安や悩みの多い現代社会をどう生きるか?

神様仏様は、それをどう教えて頂いているのか? 

 

 

 進路が決まらない息子達のことで、同居する両親との葛藤があり心が悶々としていました。

(女性・61才)

 

「孫達は大丈夫か」

 

 私には2人の息子がいます。今の幸せがあるのは陽美子先生のお蔭様としか言いようがありません。

 10年前、長男は大学院生で大事な就職活動の時期に学校を休み、又、次男も定職にもつかず家でゴロゴロしておりました。

 主人は単身赴任中で、父からは「孫達は大丈夫か」と幾度となく言われ、どうしたら良いのかと、私の心はいつも悶々としておりました。苦しくて苦しくて、この苦しみを乗り越えるにはどうしたら良いかと思い、毎日、先生の説法を聴きにお堂に通いました。

 お説法を聴きながら「親や主人を敬う心が大事、それができないと家の中は苦しみばかり」という説法に、相手を喜ばせる言葉も出していない自分に気づかせて頂きました。

 私は、父が大好きだった煮豆を出した時、母から「糖尿病のお父さんに食べさせすぎだから出さんで」と言われた一言がずっと胸に残り、母をずーっと嫌ってきました。それからは、両親と食事を一緒にするのが嫌になり、家を建て替える時は絶対に台所を別にしようと思い、その通りに台所を別々に建て替えました。

 陽美子先生のお説法を聴いているうちに、「両親や主人はどんなに寂しかっただろう。母を嫌った自分が子供で苦しむのは当たり前」と気づかせて頂きました。

 そして、両親は2人の孫をどんな想いで見守ってくれているのかと思うと涙が出ました。

 

「2人共いい子ね」

 

 ある日、説法の途中、陽美子先生のお言葉で「親に主人に喜んで頂いたらいいのよ、喜んで頂いたらいいのよ」と呪文のように浮かんできました。

 そうだ!お祖父ちゃんお祖母ちゃんのことを子供達に話そうと、陽美子先生より仏智を頂きました。

 早速、家に帰り息子達に「今日、陽美子先生から声を掛けて頂いたよ。2人の名前を聞かれてね、『2人共いい子ね。頑張り屋さんで働き者ね』と褒めて頂いたよ。お祖父ちゃんお祖母ちゃんにも伝えたら「そう、そう」と頷いて喜んでいたよ。お母さんも嬉しかった」と伝えました。

 不思議なことに何日か経った頃、大学から長男に電話がかかってきました。就職試験を受けてみないかという内容でした。宝満堂のご縁のお蔭様で、それからトントンと就職も決まり、無事に大学も卒業することができました。

 又、次男も自分で仕事を探してはすぐ辞めてしまう子でしたが、今の会社で頑張って勤めております。本当に陽美子先生の御教え、お説法のお蔭様です。人を喜ばせる言葉が、これほど人の心を良き方へと導いて頂くのかと、このご縁に感謝しかありません。

 母も96才になり、元気で過ごしております。今でも少々葛藤はありますが、母に対して本当に申し訳なく反省とお詫びをさせて頂く毎日です。

 いつも優しく母を労ってくれる主人のお蔭様で私は毎日お堂にお参りできます。これからも日々のお説法で自分の欠点を教えて頂き、母に主人に人様に喜んで頂きますようご恩返しの心で精進させて頂きます。

 陽美子先生、ありがとうございました。心から感謝申し上げます。