おかげ話

海の神様ありがとう‼

 

 「私が小学5年生のとき、父は島で魚釣りをしていて、波にのまれて亡くなりました。その父の事で教祖様より海の神様に感謝すること、供養の大切さ、天地大自然界の神々様に感謝する心を教えて頂きました。」             

(男性・60才)

 

海の神様への御礼とお詫び

 27年前、父を含め3人の方が海で亡くなりましたが、1週間後、父だけが見つかり、漁師さんが引き上げてくださったと母に聞いていました。

 宝満堂にご縁を頂いて教祖様から父の事でお導き頂くと、父からは「寒い寒い」という言葉しか聞こえないことで、お墓にお湯をかけて供養することなど教え導いて頂きました。

 父の27回忌を前に「海の神様に『本当なら遺体が上がらないところを上げて頂いてありがとうございます』という御礼をしてきてね。島に行けるなら行った方がいいですよ」と海の神様にお詫びに行くことを教えて頂き、母と2人ですぐ島に行かせて頂きました。

 

奇跡的な出会い

 島に着き氏神様にお酒を奉納しようと、お店でのし紙を買い「奉納」と書いたところ、お店の方から「氏神様に行かれるのですか?」と聞かれたので、父のことを話させて頂くと、何と事故のことを知っておられたのです。

 更にその時、父を見つけてくれた漁師さんの事を尋ねると、「連絡を取ってあげますよ」と言って頂き、本当に驚きました。漁師さんは当時のことをよく憶えておられました。

 

海の神様のお蔭様

 この島の海は深いうえに潮の流れが速く、見つけるのは本当に難しい場所だそうです。船で沖に出て父の姿を見ても最初は「まさか」と思い通り過ぎようとすると、エンジンが全開にしてもなぜか進まなくなり、引き返すとドンドン父の方に向かって進んだそうです。船に引き上げるときも水を含んでとても重たいので「どうぞ今助けますから軽くなってください」と念じると軽くなったと言われました。

 溺れた方は泳ごうと必死で、服を全部脱いでしまうそうです。教祖様が「お父さんの洋服を祈願して持って行ってね。お父さんが海の神様にご無礼をして恥ずかしいと思ってあるわよ」と言われたときは、何で洋服がいるのか不思議だったのですが、このことだったと気づかせて頂きました。

 遺体は1回浮いても時間が経てばまた沈んでしまう、そのほんのわずかなチャンスで見つけることができたのは、本当に奇跡ですねと漁師さんが言われました。私は今までずっと「父は運がよかったんだ」と思っていましたが、教祖様の言われた通り、海の神様のお蔭様で父を救い上げて頂いていたのです。教祖様より「このご縁はお父さんが後押ししてあるのよ」と言って頂いております。

 生きている自分たちが素晴らしい師に出会い、正しいご供養のご縁を頂くことがどんなに御先祖様や父に喜んで頂き、そして何よりも自分の心の供養もして頂けることを心から思わせて頂きました。

 教祖様の尊き導きに心より感謝申し上げます。