おかげ話

いつか子供達と会えますように

 

 「願うことの大切さ、德を積むことの大切さ、謙虚に尋ね聞くことの大切さ」をお導き頂きました。            

(女性・67才)

 

遠慮と思いやりの違い

 主人と結婚して20数年になります。主人と私は再婚で、先妻さんとの間に男の子(当時3歳と1歳)が2人いましたが、泣く泣く別れて暮らすことになったと聞いていました。結婚当時、教祖様に「ご主人がいつか子供達と会えますように」と願っていくことをお導き頂きました。私は「血が繋がっている親子なんだから、そのうち会えるだろう」と大切に思っていませんでした。

 ところが、会えるチャンスがなかなか訪れませんでした。8年前にやっと大人になった子供達が会いに来ることになり主人はとても喜びました。親子水入らずがいいだろうと、勝手に決めてしまって家にも寄らせず、帰らせてしまいました。1回会えたので、これを機にまた次に会えるだろうと簡単に考えてしまい、その後は全く連絡を取り合うことができなくなりました。

 その事をお尋ねすると、「なぜ家に寄ってねとあなたが言わなかったのですか?あなたが思いやりの心を持って言えば、ご主人は安心されたと思いますよ」とお導き頂きました。私は、遠慮と思っていましたが、自分の思いやりのなさが主人に長い間、寂しい思いをさせていることを教えて頂き、申し訳ない思いになりました。

 その後もチャンスがないので、昨年末にお導きを頂き、2人の息子にお年玉を送るように・・と。すると、長男から「お父さんありがとう、今年は食事でもしようか」と嬉しい連絡がきました。今まで親らしい事は何一つしていないのに「お父さん」という言葉に本当に本当に嬉しそうな笑顔でした。主人の亡き両親もどんなに喜んでくれたかと思います。

 

おじいちゃんの好きなお酒の話で意気投合

 今度は息子に私も会いたいと思い、お導き頂くと「笑顔が大事ですよ。自分に笑顔がなかったことをお詫びして、笑顔で会うんだと思って会いに行きましょうね。手土産は何を持って行くの?」と聞かれ、お菓子と思っていることを伝えると、「ご主人のお父さんはお酒がお好きだったのでしょう。美味しい上等なお酒にしたらどうですか」と言って頂きました。

 会ってみてビックリしたのです。息子はお酒が大好きで、主人と亡き主人の父もお酒が好きだったと、お酒の話で意気投合し、大変楽しい食事の時間となりました。

 帰り際、主人と握手を交わし、「これがお父さんのあったかい手だ」と2人で涙を流している姿を見て、私も胸が熱くなりました。亡き父も喜んで安心しているだろうなと思いました。

 長い間の胸の内を話している2人の会話を聞きながら、「お父さん心配しなくていいよ。頑張ってるよ。いつもいつも周りの人に助けられているよ」とお父さんを気遣う息子の優しい温かい一言一言の言葉に、今まで大事に大事に育てて頂いたんだなと、感謝の心でいっぱいなりました。

 長年に亘り教祖様より願うことの大切さ、德を積むことの大切さ、謙虚に尋ね聞くことの大切さをお導きいただいたお蔭様です。

 心より感謝御礼申し上げます。