インド小学校だより

州政府登録の学校となります!

H29.12.2~7 視察 報告<1>

 新入生の生活、勉学の状況の視察と共に、宝満堂小学校がインド国ビハール州に登録されることとなり、新たな施設、申請書の確認などに出向きました。

 インドの12月の気候ですが、最低気温10度前後、最高気温が22度前後で朝晩は冷え込み、日中でも少し肌寒い感じがします。現地インドの人もセーターやジャンバーを被るように着ていました。学校のあるビハール州は、インド国の北西部に位置し、ネパール国に近く(ヒマラヤ山脈がある)、冬は寒く、夏は猛暑で45度くらいまで気温が上がる所です。今年の夏も余りにも気温が上昇した為に、インド政府が学校を臨時休校させる事態にもなりました。

 さて、新入生の生活と教育の状況ですが、入学した当初より子供達は凄く明るく大きく成長していました。学校に登校すると、まずインド式の祈りと共に「昭光」を3度唱え授業を開始します。これは1期生より続く宝満堂小学校の伝統です。今回の訪問では、まず自国のヒンディー語を英語の大文字に書き換え、それをまた小文字に直していく、そしてその逆で英語をヒンディー語に書き換える授業を見ました。生徒のノートを見ると毎日ヒンディー語の下に訳されたアルファベットが並んでいて、そのノートを持って先生のところへ行き確認のサインを頂きに行きます。私たちの所にも確認のサインを頂きに来ます。その時は、VERY GOOD YAMASHITA とサインし日付を書くと、生徒たちは大変喜んで次の課題に入っていきます。2時間目は数学です。九九の掛け算を学んでいました。インドでは3桁のかけ算まで暗記しています。自分の両手を使い、指の関節を使って上手に計算をしていきます。日本の「そろばん」の感覚なのかなと感じました。生徒たちは、9ヶ月余りで素晴らしく成長していました。

 今回、お土産にと、寒いので「インナー」をプレゼントすると、その場で着替え始め、大きな子が小さな子の着替えを手伝ってあげている光景は微笑ましく思いました。今年卒業した3期生の殆どが上級の学校へ進んだと報告を受けその日の夕刻、家庭訪問に行くと、卒業生が沢山出迎えてくれました。

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