山の木、一本一本にお詫び
不安や悩みの多い現代社会をどう生きるか?
神様仏様は、それをどう教えて頂いているのか?
「御先祖様申し訳ありません」と、土地を手放すときの思いが大切なことをお導き頂いて、我が家の因縁を救って頂きました。
(主婦・69才)
先祖代々の土地の大切さ
私は、昭和47年に両親と叔母が居る家に嫁いで、勤めに行く主人と一緒に田畑を守ってきました。
嫁いで15年目に、家を新築するために、先祖代々の土地を売却しなければならなくなりました。
当時、先祖が守ってこられた土地を手放すことが怖くて、お墓と仏壇に必死で手を合わせ「自分たちの勝手で土地を手放します。すみません」と涙を流してお詫びしたことがありました。
お堂では、先祖供養はもちろんのこと、先祖代々の土地の大切さを教えて頂いています。
お堂にご縁を頂いてまもなく、教祖様より氏神様がどのように自分たちをご覧になっているか聞かせて頂く機会がありました。私は土地を手放した事が、ずっと心の奥に気にかかっておりましたので、お叱りを頂く事を覚悟で「土地を売りました、すみません」とお尋ねしました。すると、土地を売ったことのお咎めはなくて、氏神様より「いつも、お世話になります」とお言葉を頂きました。心のつかえが取れ、ホッとしたのを今でも思い出します。
それから、数年経って今度は持山に小学校が建つということで、山を手放すことになり、その時は、「学校が建つのだから」と、何の思いもなく、それどころか「人の役に立たせて頂くんだから売って当たり前」という思いで売却しました。
この事での御神様のお導きは、大変厳しいものでした。「山の木、一本一本の木にお詫びをしていきなされ。千本の木の命を絶ち切ったのですよ。子孫も命を絶ち切られましょう。一本一本の木の供養を護摩木でしていきなされ」と教えて頂き、それから、来る日も来る日も、「山の木、千本の供養」と護摩木に書いて木の供養をさせて頂ました。
「千本の木の供養」満願のあかつきにてのお導きは、「家族の目を治してくださるみたい。氏神様にお参りして信心の縁を頂いて木の供養を致しました。山の神様ありがとうございました。目を代々悪くならないように、この子で止めてもらうようにしなければなりません」とお導き頂き、我が家は息子夫婦と孫が2人とも目が悪かったのでビックリしました。
御先祖様へのお詫びと感謝
今、振り返って、御神仏様、御先祖様は、土地を手放すことを咎められる事はない。手放すときの思い、「御先祖様、先祖代々大事に守ってこられた土地を手放します。申し訳ございません」という先祖に対する感謝とご恩を決して忘れてはいけないことを教えて頂いているんだと思わせて頂きました。
そして、更にありがたいことに、我が家の目が悪いという因縁をも、ちゃんと見てくださっている、このお堂にご縁があったからこそ、自分では気づきようもない、このようなお導きを頂けますことは、ただただ感謝でいっぱいです。
これからも、土地の祓い、供養を重ねて、御先祖様に喜んで頂きますように精進していきたいと思います。
教祖様、お導きありがとうございました。