おかげ話

親の心がすべての縁を変える!

不安や悩みの多い現代社会をどう生きるか?

神様仏様は、それをどう教えて頂いているのか? 

 

 苦労の息子を通して、御神仏様は私の心を鍛えてくださり、親子共々成長させて頂きました。教祖様よりたくさんのご指導を頂きまして今があること、感謝の心でいっぱいです。

(糟屋郡・主婦・50才)

 

ほっとしたのも束の間

 長男は、小中学校はスポーツ好きで、毎日休むことなく学校に通っていました。県立高校に入学し、ほっとしたのも束の間、担任の先生より「学校に来ていません。最近遅刻も多くなりました」との連絡。毎日家は出かけておりましたので、まさか、と子供を責める心ばかり起きました。

 教祖様にこのことをお尋ねすると「大丈夫、高校は大丈夫、この子は大丈夫ですよ」とお導き頂いて、夜遅く帰ってきたり、昼と夜が逆転した生活が続く中、大丈夫と自分の心に言い聞かせながら、子供の帰りを待つ日々が続きました。

 しかし、姿を見ると心が動き、学校へ行ってもらいたくて「どうすると?」と言ってしまっていました。そんなとき、子供に対してどんな言葉かけをしたら良いか、お導きを頂きました。一つは信じる心を願うこと。二つは主人に対しては「おー、今日も遊んできたか」という言葉。三つ、私は「どんなに夜遅く帰っても、お父さんは、あなたのことを信じてあるからね」と伝えることを教えて頂きました。この言葉をいつも心に念じていたところ、お蔭様で伝える機会があり、本人もうなずいておりました。

 

家庭内暴力の始まり

 とうとう留年となり、その後、退学することになりました。夜中に帰っては突然家の中で物に当たり、壁を叩く音、まわりにある物を投げる、ガチャーン、ドン!と直下地震でも起きたかと思うほど大きな音がして、毎日怖い思いをしていました。止めようとするとひどくなる一方で、自分の思い通りにならない時、外から帰って機嫌が悪い時、子供を責める私の心を察知し、目を見ただけでも暴れ回っていました。

 教祖様は「子供の暴れる姿を見てはなりません、止めてはなりません。ただただ、自分の胸にすみません、すみませんと言っていくことです。そしてお経を上げなさい。この子は今、年齢は17才、しかし心は11才ですよ。今が反抗期だから大丈夫。若いときでよかったと思うことですよ」とご指導くださいました。

 そういえば小さい頃、「ダメダメ」と止めたり、「しなさい、しなさい」という言葉を頭ごなしに言って、子供の心を止めてしまったことが今爆発しているのだと思うと、暴れる音を聞きながら、自分の欲で子供の心を縛ってすみませんと、涙して反省させて頂きました。すると不思議に暴れる時間も段々短くなっていきました。暴れる子供の辛さ、それを見ていく主人の心など何も思ってなかったこと、日々反省させて頂くことがいかに大切であるか、思わせて頂きました。

 

親の心がすべての縁を変えていく

 ありがたくも教祖様より、常に「お兄ちゃんは大丈夫、一生懸命働かれるよ。あなたは神仏のもとで身を使わせて頂くことですよ」と教えて頂いておりました。

 そのお言葉通り、御朝事で心を学ぶ決心をさせて頂いた頃から仕事を自分で探してくるようになりました。しかし長続きせず、ケンカしては辞めての繰り返し。教祖様より「子供の仕事が続かないのは、あなたが親や人を嫌っていることが原因ですよ」と教えて頂いて、ただただ反省させて頂きました。

 そうするうちに今の職場にご縁を頂き、一生懸命働かさせて頂くようになり、お蔭様で今年4年目を迎えます。苦労の息子を見事に宝の息子に変えて頂きました。本当にありがとうございます。いつも教祖様の「子供は御神仏様が育てて頂きます」というご法話の通り、何にも言わずとも、子供はまわりの方から育てて頂いているのだと思わせて頂きます。子供ではなく、親の心がすべての縁を変えていくことを実感させて頂きました。

 教祖様とのありがたい宝のご縁に心より御礼申し上げます。