おかげ話

やっと言えた一言で奇跡が

 

不安や悩みの多い現代社会をどう生きるか?

神様仏様は、それをどう教えて頂いているのか? 

 

 私は15年前、シンナーを吸い、酒を飲んでは暴れる長男のことで、宝満堂にご縁を頂きました。毎日必死に朝行に通わせて頂き、教祖様より導いて頂いたお蔭様で、5年目にしてやっと言えた、たった一言の言葉で、長男はシンナーをやめたのです。

(福岡市・主婦・56才)

 

朝行に一日も休まずに通う

息子はシンナーを吸い、酒を飲んでは暴れ、家の中は物が壊れてメチャクチャ、私は殴る蹴るの暴力を受け、顔や身体には数えきれないほどのアザがありました。どう自分の心を思ってよいか分からないまま、必死に宝満堂に通わせて頂きました。皆様から温かい声をかけて頂くことで、私の心は何とか平常心を取り戻しておりました。そんなとき、教祖様より「朝行をしてみない?」と優しくお声かけして頂き、「よし、頑張ろう!」と決心しました。それから毎日毎日、宝満堂に通い、朝行をさせて頂きました。

 お堂にご縁を頂く前は、私の心が原因とは思わず、子供を褒めるどころか、子供が悪いと思い、頭の上から「ああしなさい、こうしなさい、ダメダメ」と言って、押さえつけて育ててきました。

 

毎日が自分の心との戦い

 シンナーを吸っては暴れる息子を見て、心が右往左往して、どうして良いか分からない私に教祖様は、一つひとつ丁寧に教えて頂きました。

 「急いではなりませんよ。一歩一歩ですよ。褒めて褒めて、信じて信じていくこと、認めていくこと、德を積むこと、心磨きしかありませんよ」と導いて頂き、「よーし、今日こそ息子を認めるぞ」と何度思っても認めることができず、自分が歯痒くて、胸をどんどん叩いては、自分の心との戦いの繰り返しでした。でも教祖様から背中をポンと押して頂いたお蔭様で決心ができ、お堂から家に帰る車の中、「今日こそ認めるぞ、子供の心に合わせていこう」と、何回も何十回も何百回も言い続けて家に帰りました。

 

息子を認める一言が出た瞬間

 家に着き「ただいま!」と大きな声で玄関に入ると、二階から息子が下りてきました。手にはシンナーの袋を下げ足はフラフラになっていました。「今だ!」と思い、つばを飲み込んで息子の肩に手をかけ「美味しい?」と聞くと、今までにない満面の笑顔で「美味しい!」と返事が返ってきました。「そう、そんなに美味しいなら腹一杯吸ったらいいよ」と、すぐ素直に自分の口から出たことが嬉しくて不思議でした。すると、息子は驚いたことに、すぐに外に袋を投げ捨てました。それから一切、シンナーを吸わなくなったのです。

 信じられないほど嬉しくて、認める心がどんなに大切か、私自身、驚きと喜びを、身体全体で感じさせて頂いたことを今でも覚えております。この一言を出させて頂くまで、認めることができるまで5年かかりました。本当に辛かったです、苦しかったです。

 

苦をくれた息子に感謝

 それから息子は職に就き、仕事場でたくさんの人に出会い、育てて頂きました。3年後にはお蔭様で結婚をし、今では5才の男の子、2才の女の子のパパにならせて頂き、今一生懸命に働かせて頂いております。あの苦しかったことを思うと今が本当に夢のようです。私を宝満堂のご縁に繋ぎ、信心するために、いろいろな現象を見せてくれたと、今はこの息子を拝まずにはいられません。

 私は今まで主人にも、人様にもハイと言わない我がまま勝手な人間でした。そして迷い道に入ってしまい、どうしていいか分からなかった私を教祖様は救い、助けて頂きました。感謝しても感謝しても足りません。この尊い体験を一人でも多くの方に伝えることが私の使命であり、お役目と思い、ご恩返しの心を忘れず、一生懸命これから先も心磨きに精進させて頂きます。