おかげ話

病によって教えられた「親にご恩返しの心」 

 

不安や悩みの多い現代社会をどう生きるか?

神様仏様は、それをどう教えて頂いているのか? 

 

 「人生には上り坂、下り坂、そして、まさかの坂があります」と、いつも教祖様より導いて頂いておりました。私にとって、そのまさかの坂が「ガンの再発」だったのです。

(飯塚市・主婦・55才)

 

傍(はた)を楽にさせる働きが本当の働き

 20年前、長男の嫁でありながら、私のわがままで辛抱できなくなり、主人の親と別居し、乳ガンになった私は、「親に気を遣っていたストレスでガンになったのだ」と、親のせいにしておりました。

 その後、宝満堂にご縁を頂き、教祖様より、ガンになったのは自分の〝我〞(が)の強さ、勝手をしていることが原因だったことを教えて頂きました。そして、仕事を続ける私に教祖様は「仕事はどうするの?今の心では大変になりますよね」と何度も導いてくださいました。

 しかし、私は嫁の立場よりも仕事を選び、会社に行くと重宝がられて居心地が良く、残業までしてお金をもらう働きをしていました。教祖様がいつも言われる「傍を楽にさせる働きが本当の働き」ではなかったのです。

 

ガンの再発!

 昨年夏頃より右腕が腫れだし、10月頃からは痛み出し、少しずつ字が書きづらくなってきました。ガンが再発したのです。今年になって痛みが増し、この状態では会社に迷惑をかけ、家族に心配をかけると思い、退職願を出させて頂くと「病院に通って治してください。時間はあげます」と言われました。

 いよいよ字も書けず、お箸も握れない状態になって、又、お堂に駆け込みました。3年前にも「仕事を辞めた方がいいですよ。ガンがぶら下がっていますよ」とお導きを頂いていたにも関わらず、辞めきれない私が情けなくなりました。と同時に、自分がこれまでいかに自分の〝我〞(が)を押し通したことで家族や人様にどれだけ心配をかけているかを気づかせて頂きました。

 でも、教祖様はそんな私でさえも、涙を流しながら厳しく、しかし、優しく温かく「このガンはありがたい、私を変えてくださるありがたいガンなのだと大切に思うこと。そして、心磨きをしますと言っていくことです。苦は宝ですよ」とお導きをしてくださいました。

 

年老いた親に喜んで頂きたい

 病院では抗ガン剤治療の予定でしたが、教祖様のお導きを頂いたあとは検査のたびにガンが小さくなり、頭や肺にあった影が消えているので病院の先生も不思議に思われ、再検査の日々が続いております。そんな中、私は自分の病気を治したい、助かりたい一心で毎朝、お堂に通っておりました。

 ある日、教祖様より「自分が治りたいと欲の心で来ても治らないと思いますよ。年老いた親に何としてでも喜んでもらいたい、ご恩返しをするのだという思いを持ってくださいね。年老いた親は誰が見るのですか?」と言って頂き、そのとき「ハッ」と致しました。主人の親を見させて頂くのは、長男の嫁の務め。しかし、私は自分のことしか思っていませんでした。

 

体験を皆様にお伝えしたい

 こうなるまで心を変えきれず仕事も辞めきれなかった〝我〞(が)の強い私に、神様よりお慈悲を頂きました。大切な心をお導き頂きました教祖様に、何としてでもご恩返しをさせて頂きます。

 そして、私の体験を皆様にお伝えできますように努力精進させて頂きます。これからもどうぞよろしくお願い致します。