おかげ話

道を通して頂く信仰のご縁

山下陽美子著『陽はのぼる』第6巻より

 

不安や悩みの多い現代社会をどう生きるか?

神様仏様は、それをどう教えて頂いているのか? 

 

 

 これから先の世の中は不思議な世です。不思議な世が始まってまいります。

 それはどんなにお金が山ほどあっても自分の思い通りにならないお人。どんなにお金があっても、立派な病院にかかっても、入院しても何一つ良くならない。そしてまた病院に入院したい、見てもらいたいと思っても、病院のご縁のないお方。さらにまた頭が痛い、足が痛い、どこが痛い、子どもが大変、何もかもが苦しみだらけのお人。

 このような不思議なことがこれから先、自分の身の上に、目の前に次から次に起こってまいります。

 原因不明の病が多くなり、借金という本当に大変な大変な病。金欠病です、これこそ大変なこと。

 子どもは働かない、学校に行けない、一人前の人間として成長できない子どもたちがこれから先、ますます多くなります。なぜこのようなことが今、起こっているのでしょうか。

 それは勝手な心を持って生活してきた天罰です。人ではありません。自分という人間が今日まで勝手なことをしてまいりました。

 思い上がって、何がこの世で大切であるかさえ気がつかずして、親を恨んでみたり、人を恨んでみたり、国を恨んでみたり、土地を恨んでみたり、勝手なことだけ言ってまいりました。このようなことで何で幸せになると思いますか。

 いつもいつも国に感謝をし、先祖に感謝をし、親に感謝をし、そして日々のこの命に感謝ができるお人。すぐ病は治ってしまいます、すぐ借金は終わってしまいます、すぐ子どもは働きに行きます。

 学んでいきましょう。しっかりと自分が今日までどのようなことを行ってきたか。教えを学んでいけば必ず必ず道は通るはずです。

 世の中は良くなってまいります。しかし自分の家庭はどうなるやら分かりません。うめき声が聞こえてまいります。

 大変な世になりました。世の中は良くなっても、家の中でうめき声が聞こえていく家。哀れでございます。道が通りません。

 どうぞ信仰の縁を頂き、教えの縁を頂き、導きの縁を頂き、德を積ませて頂く縁を頂いていかなければ道は開きません。

 厳しい厳しい世になりました。しっかりと自分の心のお勉強をなさいまして、幸せに、喜びの家になっていきますことを心から祈っております。