おかげ話

まわりの方への心遣いの大切さ

(女性・50代)

鹿児島に住んでいる90才になる母の認知が進み、父から「現在、入院中の病院からグループホームへの転院を勧められたので、すぐ帰ってきてくれないか」と電話がありました。困ったなと思いながらも、妹と話し合い、2人で帰省の準備をしておりました。

 そのことを法座に出させて頂き、教祖様にお通しをさせて頂くと、「お父さんの心に合わせることですよ。あなたは今までお父さん、お母さんがお世話になっている施設や、まわりの方に対しての心遣いがありましたか」お父さんには、古い金庫のダイヤルを左に右に合わせるように、心を一つひとつ丁寧に丁寧に合わせていく努力が大切なんですよと教えて頂きました。本当に今まで父の頑固さを嫌い、反発ばかりしてきた自分であったと申し訳なく思いました。

 早速、施設の方に、これまでお世話になったことをしっかりとお詫びをさせて頂きました。

 するとその日の夕方、父から『施設はケアーマネージャーさんと探すので急ぐことはない。移るときにお願いします。あなたは家庭を大事にしなさい』という、思いがけない温かいメールが届きました。本当にお通しをさせて頂くこと、一つひとつ丁寧に丁寧に心を合わせていくことの大切さを思わせて頂きました。

 お導きのご縁、誠にありがとうございました。